濱本耕平 助教
サンゴ礁域のナマコ類をはじめとする沿岸無脊椎動物の生態学を研究しています。ナマコ類は、近年水産的な価値が高まっているにも関わらず、寿命や生活史など、わかっていない点の多い不思議な生き物です。彼らが生態系の中でどんな働きをしているのかも、未解明な点が多く、乱獲され激減する中で、早急に研究を進める必要があります。研究に用いる手法は、地道なフィールド調査から、次世代シーケンサーを用いたメタバーコーディング解析まで多岐に渡ります。特に、こうした底生無脊椎動物が、生態系の中でどのような生態学的役割を担っているのか、周辺生物相とどう相互作用しているのかに興味を持っています。これまで行ってきた研究は、以下のようなものです。
- 沖縄島周辺のナマコ類の個体群密度と、各種の底質選好性調査
- 琉球列島におけるクロナマコの遺伝的集団構造解析
- クロナマコ糞便内の細菌叢解析と、周辺堆積物との比較