「21世紀は生物学の時代」とも言われています。生物学は、生命が成り立つ仕組みや法則とは何か、また、それらがどのように進化し、多様になってきたかといった問いを探究する学問です。現代の生物学は、理学や工学のさまざまな科学・技術とも結びつきながら、多岐にわたる分野・領域へと展開されています。
あらゆる生命現象は、分子・細胞・器官といった“ミクロ”なレベルから、個体群、群集、生態系といった“マクロ”なレベルまで、階層的にとらえることができます。生物のシステムは進化を経ているため、あらゆる生命現象の理解において、進化のパターンとプロセスの観点が重要です。
愛媛大学理学部の生物学コースでは、形態形成、生理・適応、生態・環境の3つを軸に多彩な研究が展開されています。これらの領域について、進化学的な視点や手法を取り入れた研究をおこなっている教員もいます。したがって、生物学コースでは、「3+1」の観点から、課題解決に向けて取り組んでいます。
生物学コースの教育において、分子から生態系までを含むあらゆる階層、また、微生物・植物・動物を含む多様な生物分類群を通して、生物学全体にわたる豊富な知識を得ることができます。希望すれば、沿岸環境科学研究センターで世界をリードする最先端の環境研究を行うこともできます。
愛媛で、世界レベルの研究をしてみませんか。
愛媛大学では、高校生を対象とした科学教育プログラム「四国型次世代科学技術チャレンジプログラム」(SHIN-GS)を実施しています。(リンク:愛媛大学SHIN-GS)
生物学コースの卒業生は3~4割が大学院へ進学し、6~7割は就職します。卒業生は、公務員、教員、製造業、金融業など、さまざまな分野で活躍しています。中学・高校教員免許(理科)や学芸員資格の取得に必要な科目もそろっています。
愛媛大学理学部の学生募集では、以下の方法で入学生を選抜しています。入試に関する詳しい情報(学生募集要項など)はこちらをご覧ください。
一般選抜
大学入学共通テストを受験したのち、個別学力試験を前期日程または後期日程で受験します。前期日程は理科または数学1科目の記述式の筆記試験です。後期日程は数学または面接試験です。これらの得点および調査書に基づいて評価されます。
生物学コースで学ぶには、2年生への進級時に生物学コースを希望します。
学校推薦型選抜Ⅰ
高等学校などで学習した全科目をもとに学校から推薦を受け、出願書類(推薦書、調査書、活動報告書など)を提出します。さらに、面接における口頭試問を受けます。これらに基づき、総合的に評価されます。
生物学コースを選び受験するため、入学時に生物学コース所属となります。